自民党総裁選の決選投票では、同党で最もタカ派と目される高市早苗経済再生担当相の政策に不安を抱く国会議員らの支持をかき集め、第1回投票で最多票を獲得した高市早苗経済再生担当相に逆転勝利した。 金曜日の決選投票では国会議員票獲得をめぐる争いが極めて熾烈となり、退任する岸田文雄首相率いる陣営と麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長率いる陣営が分裂した。 誤算 「38年間この仕事に携わってきたが、このような大統領選挙は経験したことがない」 石破氏は選挙後の記者会見で劇的な逆転勝利についてこう述べた。 石破陣営は、第1回投票で党員票や関連団体票でトップに立ち、決選投票で「地方の声」をバックに国会議員の支持を集めるのが基本戦略だった。 しかし、一般議員の投票では石破氏が108票しか獲得できず、高市氏は109票で1票差でリードした。国会議員では石破氏が46票、高市氏が72票を獲得した。合計は181票対154票で高市氏が勝利した。 しかし、決選投票では、石破氏は国会議員投票で189票もの大票を集め、最終的に高市氏を追い抜くことができた。 54人の派閥のリーダーである麻生氏は、石破氏と高市氏の決選投票を見越して先手を打った。 麻生氏は木曜日の夕方、派閥議員らに対し、決選投票では派閥として高市氏を支持すると伝えた。 石破氏と麻生氏は、2008年から2009年まで首相を務めた麻生氏に石破氏が退陣するよう要求して以来、約15年間疎遠になっている。 麻生氏は水曜日、しばしば暗黙の了解を交わしている茂木氏と、現在は解散した茂木派の元メンバーを高市氏を支援するために引き入れ、共に石破氏に対抗することを確認した。 麻生氏は党内で高市氏を支持する流れを作り、党内主流派とみられるグループで有利な立場を獲得する狙いがあったとみられる。 麻生氏は木曜日、岸田氏に電話をかけ、「麻生、茂木、岸田の三者でやり直そう」と暫定提案した。 危機感 一方、岸田氏は高市氏の支持拡大に危機感を募らせていた。高市氏は首相就任後に靖国神社を参拝すると公言していた。 首相として外交を重視する岸田氏にとって、中国や韓国との関係を決定的に悪化させる事態を看過するわけにはいかない。 岸田氏は「高市氏はダメだとはっきりさせないといけない」と側近に語り、金曜朝に旧岸田派幹部らに旧派閥メンバーに電話をかけさせ、「決選投票では高市氏以外の人に投票してほしい」と指示した。 菅義偉元首相も、派閥に属さず石破氏を支持する国会議員らとともに石破氏を支援するために結集した。 前回2021年の総裁選では、菅氏は石破氏や小泉進次郎元環境大臣とともに河野太郎デジタル担当大臣を支持した。 注意事項 高市氏の強硬な保守姿勢は、自民党内だけでなく、連立与党である公明党内でも警戒感を呼んでいた。 あるベテラン議員は「第1回投票の結果を見て、混乱を招きそうだと考えて石破氏に票が入ったのではないか」と指摘する。 長らく党や閣僚の要職に就いていない石破氏は、歴代政権をためらわずに批判することで知られ、党内からは「背後から銃を撃っている」と批判する声もあった。 政府高官は「石破氏は政権運営にあたり、高市氏との『究極の選択』を迫られた時に初めて国会議員の支持を得られたのであり、党内での人気が高いわけではないことを肝に銘じるべきだ」と語った。

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