ロックバンドKANA-BOONのベーシスト・飯田祐馬が音信不通となっていた騒動は、飯田が6月15日深夜、約10日ぶりに帰宅、19日になって音楽活動を休止すると発表したことで幕を閉じた形となった。一部で取りざたされた女性関係のトラブルなどに巻き込まれたわけではなく、自身のメンタル的な問題からの失踪劇だったことがオフィシャルサイトで公開された。  「ミュージシャンが何日か捕まらなくなるということは珍しくない。ただ、今回はバンド主催のイベントと重なっており、中止の理由を説明する必要があった。そういう事情もあって、公表に踏み切ったものと思われます」(音楽業界関係者)   メンバーが音信不通となるケースはロックバンドだけではない。「女性アイドルグループでは日常茶飯事ですよ」と話すのは、とあるアイドル事務所関係者だ。  「アイドルという仕事は、ライブのために必死に練習して、さらに握手会などもあって、かなりハードなわりに給料も安く、必ずしも人気がでるわけではない。そういったシビアな状況の中で心身ともに疲弊してしまい、現場に現れなくなるなんていうことはあるあるです」   たとえば2017年にはBiSのメンバー・ももらんどが、ライブの当日に「今日は行けない」とスタッフに連絡し、そのまま現場には現れず、結局、脱退したということもあった。  「ももらんどのように本当に心身ともにやられてしまって姿を消すケースもありますが、地下アイドルなんかでは、ただ単にサボりで音信不通になることも多いです」(事務所関係者)   いわゆる仕事をバックレてしまうアイドルもいるというわけだ。  「地下アイドルではなくメジャーデビューを果たしているアイドルですが、エイベックスのGEMというグループのメンバー2人が、本当であればSHOWROOMの配信をしなくてはならない時に、それをサボって男性と遊びに行っていたことが発覚。そのメンバー2人は無期限活動休止となり、その3カ月後にグループは解散しました。メンバーのモチベーション低下が“サボり”という行為に出て、グループ全体が崩壊したという形です。メンバーが仕事をサボって男と会っていたなんていうケースは、実はたくさんあります」(同)   また、地下アイドルグループの場合は、メンバーではなく、運営サイドがバックレてしまうこともあるようだ。   「資金繰りがうまくいかなくなって夜逃げする運営やら、メンバーにギャラを支払わないまま売上金を持ち逃げする運営もいます。メンバーがSNSでバックレた運営のことを告発するなんてことも何度か見たことがあります。まあ、地下アイドルなんて、素人が運営をすることも多いし、よく知りもしないくせに一山当てようと地下アイドル稼業を始める運営も多い。そもそもうさんくさい業界なので、いざとなったら逃げればいいという人も多いようです」(同)    誰かが常に“バックレ”ているのが女性アイドル業界。もはやニュースにすらならないほどとは……闇は深い。

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