性同一性障害と診断された人が、性器の外観を変える手術をせずに性同一性障害特例法に基づいて戸籍上の性別を男性から女性に変更するよう求めた家事審判の差し戻し審で、広島高裁(倉地真寿美裁判長)は10日、変更を認める決定をしました。  特例法は性別変更を認める5つの要件を定めているのですが、このうち生殖能力をなくすことを求める生殖不能要件については最高裁大法廷が昨年10月、「違憲で無効」と判断。変更後の性別と近い性器の外観を備えることを求める外観要件については判断を示さず、審理を高裁に差し戻していました。  またLGBTの方の権利をさらに前進させる判決といえますが、一方で、相変わらず女性用風呂に「心は女」の男性が入った場合の不安が解消されたとはいえません。  2023年11月13日、三重県桑名市長島町にある温泉施設の女性風呂に入ったとして、建造物侵入の現行犯で逮捕された愛知県春日井市の無職の男=当時43歳=はどうなったのでしょうか? 調べてみました。