▼参照 題名「ファスト&スロー」 著者 ダニエル・カーネマン 出版社 ㈱早川書房 ▼Amazon ▼内容 今日はダニエルカーネマンの、ファーストアンドスローより、ピークエンドの法則をご紹介します。 ピークエンドの法則とは、記憶に基づく評価はピーク時と終了時の経験の平均で、ほとんど決まる、と言う法則です。 この法則を確認するため、次の二つの実験を行います。 摂氏14度の水に60秒間片手をひたす短時間の実験と、 同じく摂氏14度の水に60秒間片手をひたし、60秒が過ぎるとその後30秒間はお湯を加え、1度上昇した水に被験者は手をひたすという長時間の実験です。 実験後、もう一度実験を行うなら、どちらの実験が良い? と被験者に聞いたところ 被験者の80%は長時間の実験の方が好ましい、と回答しました。 冷たい水に手をひたしている時間は長時間の実験の方が長いのに、被験者はお湯を加えられ、少し冷たさがやわらいだと言う経験を、よりよく記憶しているのです。 この実験からは、 持続時間の無視という特徴も見られました。 ケースの持続時間が、苦痛の総量の評価にはほとんど影響及ぼさないというものです。 持続時間の長さよりも、終了時の冷たさが和らいだという経験の方が苦痛の評価に、大きな影響与えたのです。 別の例をあげれば 40分にもわたりに素晴らしいクラシックをCDで聴いていた男性が、CDの傷によりクラシックの最後を雑音で終わってしまうと、男性にとっては、せっかく楽しんでいたのにぶち壊しになった、と言うひどい体験として記憶されます。 実際にはそれまで40分近く素晴らしい経験をしていたのですが、それらの事はまるでなかったかのように記憶されます。 人間は経験を正しく記憶できないのです。 以上、記憶は経験したことのピークと終了時の経験の平均でほとんど決まる、と言うピークエンドの法則をご紹介いたしました。 #ファスト&スロー #ダニエルカーネマン #行動経済学 #ピークエンド #エイモス

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