亀甲山古墳 荏原台古墳群 田園調布古墳群 東京都大田区田園調布の多摩川台公園内にある 前方後円墳が亀甲山古墳(かめのこやまこふん・きっこうやまこふん)。 墳長107.25m、多摩川流域では最大の古墳で、国の史跡になっています。 立川市から続く延長約30kmの、 国分寺崖線(こくぶんじがいせん)の、 台地を生かした荏原台古墳群50基のなかでも最大の古墳です。 多摩川流域の古墳では、 初期の4世紀後半の築造と推測されています。 小さな谷を隔てて向き合う宝莱山古墳(ほうらいさんこふん)は、 4世紀前半で、一帯では最古の古墳になっています。 亀甲山古墳の周囲には柵が巡らされ、保存が図られています。 発掘調査が行なわれていないため、出土品はありません。 同じ荏原台古墳群では、 野毛大塚古墳(5世紀に築造の帆立貝形古墳/玉川野毛町公園)の、 出土品(東京国立博物館収蔵)が、 国の重要文化財に指定されています。 多摩川流域には弥生時代に米作が行なわれ、 ヤマト王権との交流から新しい文化や技術を導入 (ヤマト王権に従属を誓い、首長であることの承認を受け、技術を導入)。 その首長墓が、宝莱山古墳(四獣鏡が出土)、 亀甲山古墳だと推測できます。 全長107.25m、前方部幅49.5m、同高約7.5m、後円部径66m、同高約10m 東京都内最大の古墳として東国の古代史研究上、 きわめて重要な位置を占めているとされ、 1928年(昭和3)に国の史跡に指定された。 未調査のため詳細は不明。 この古墳の約560m西北部には、 古墳群で最古と考えられる全長97mの宝来山古墳が、 古墳群の対極的な位置にある。 所在地 大田区田園調布一丁目63番1号 多摩川台公園内 交通アクセス 東急多摩川線多摩川駅下車徒歩約10分 お問い合わせ先 郷土博物館 電話:03-3777-1070 文化財や史跡の概要についてのお問い合わせのみお受けすることができます。